しらんけど山脈

しらんけど書いていく。知らないことが山となり、山が連なり繋がっていく。それが、しらんけど山脈。またの名を、Quick and Dirty Mountains

好きで好きでたまらないもの

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PC

僕はパソコンが好きだ。 前から好きだとは思っていたけど 自分が思っていたよりも、ずっとずっと好きだったことが分かった。

新しいパソコンを買った。 そのことをFacebookグループで報告したら、「私もパソコン開封しなきゃ!」と返事がきた。 「まさかPCが家に届いたのに放置してるんですか!?!?」と思わず詰め寄る。 「お察しの通り!しかも2週間ぐらい放置…」とお返事。

驚いた。放置といっても「まぁ2,3日だろう」と思っていたのに。 こっちは発注してから届くまでの10日間待ちわびて、 「一日千秋ってこういうことを言うんだろうか」と勝手に想像し、 到着日が沖縄旅行の出発日とかぶってしまい、何時まで宅配を待つか、、 フライトぎりぎりまで粘って、結局受け取れなかったことを悔やんだりしていたのに。 世の中にはこんな人がいるんだ。

と同時にある友人の言葉が頭に浮かぶ。 「岡崎市に住んでいるのに徳川信康のことを考えない人が世の中にいるなんて」 この台詞を聞いた時、「うーん、考えない人はたくさんいそうだけど、、」と思った。 なんなら信康と家康を勘違いしたし、岡崎市にそんな縁があると初めて知った。 でも歴史が大好きな友人は、心からびっくりしたんだろう。

そして、芋づる式にまた別の友人の言葉が頭に浮かんだ。 バイクが大好きな友人が、ある日「今日はバイクを愛でる」と言っていた。 乗るわけではないことは分かった。 でもバイクを乗らずに愛でるってどういうことだろう? 撫でるわけでもなさそう。 自分にはよく分からなかったけど、バイクが大好きな友人にはきっと特別な日なのだろうと考えた。

このこともあって、FaceBookグループには「今日は新PCを愛でる」と書いていた。 書いているこきは「愛でる」って何かわかっていなかったけどすぐに理解した。 「愛でる」とは特定の行為じゃない。 心の在り方だ。

別に外で使う予定もないPCをわざわざカバンに詰めて仕事に向かう。 なるほど、確かに使わなくても愛でることはできる。 そこにあるだけでいい。

あの人にとっての歴史が あの人にとってのバイクが 自分にとってはパソコンだったんだ。

こんなに好きだったとは。

インターネットに接続すれば世界と繋がる窓になり、 タイピングを始めれば他になんの取り柄のない自分が、圧倒的優位性を確立するための武器になる。

カタールW杯の年には見限り、次のPCに乗り換えることになる。 それでも大切にしよう。

別に書く必要もない文章を、こんなおそい時間にPCで書く。 規律整った秩序のある世界に似つかわしい。

しらんけど。